モチベート・ミラー、初の記事の紹介は2010年に公開された映画
ジュリア・ロバーツ主演の「食べて、祈って、恋をして」です。
実は、初の記事には、本を紹介するつもりだったのですが
今日テレビをつけた時、お勧め番組の中にこの映画がパッと出てきました。
私の中でこの映画をどこかの段階で紹介するつもりではいましたが
このタイミングで私の前に現れたので、これも意味があるのかなと思い
トップバッターの記事にすることにしました(笑)
ここから先はネタバレになってしまう恐れがあるので
映画に興味を持った方はまず映画を先に観ることをお勧めします。
ーあらすじー
著者エリザベス・ギルバートが自らの体験を綴った
「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書」
を、映画化。
ニューヨークで活躍するライターのエリザベス(ジュリア・ロバーツ)
旅先のバリ島で手相も読める薬剤師から
「生涯に2回結婚し、1回は短く1回は長い。
半年から1年の間に全てを失うが
その後再び取り戻せるから安心するように」
と告げられる。
その後、薬剤師のお告げ通り、離婚して家を失い
その後できた年下の彼とも失恋
35歳で人生をリセットするために1年間の旅に出る。
イタリアで「食」に魅せられ、インドで瞑想にふけり、
最後に以前訪れた薬剤師と会うためにバリ島に訪れる
とそこで運命的な恋に落ちるが…。
この映画の中で私が刺さったシーンをリズ(エリザベス)が訪れた国ごとで紹介して
いこうと思います。
「イタリア」
自分探しのためニューヨークから飛び出しイタリアに行ったリズ。
イタリアにきて出会った友人達に
「自分はイタリアに来て3週間も経っているのに少しのイタリア語を覚えただけで
後は食べることしかしてないから罪悪感でいっぱいだ」
と話す。すると、イタリア人の友人ルカがリズにこう言い放ちます。
「アメリカ人は楽しむことを罪悪だと思っている。
アメリカには娯楽はあっても、快楽が何かを知らない」
そして、ルカとその周りにいたイタリア人たちが声だかに
「ドルチェ・ファール・ニエンテ!」(何もしないことの歓び)
それがイタリア人!
と話すシーンがあります。
このルカの発言は「はっ」と思わされるものがありました。
娯楽はあっても快楽が何かを知らない…痛い言葉です(笑
楽しいことがしたい!何かしたい!欲しい、欲しい、欲しいばかりで
でも実際は歓べるような身近な出来事に随分と鈍感になっているだけだと
気付かされるシーンでした。
食事をしている時、料理の味はもちろん、その場所、一緒に食べている人達
その時その瞬間の幸せをしっかり味わっていることができているのかな
こういうちょっとした事の積み重ねが、人生を楽しみ
自分を愛する行動に繋がっているんだなと思わされました。
「インド」
ヨガ道場で出会った女の子の結婚式に参加したリズ。
彼女の結婚式を観ながら、自分と前の夫との結婚式を思い出し辛くなる。
自分のやりたいようにやらせてもらった結婚式
最後まで離婚したくない、裏切り者!と叫んだ夫の顔がよぎる。
そんなリズを見て、ヨガ仲間のリチャードが声をかける。
リズはリチャードに、彼に許してもらって解き放たれたいと話す。
するとリチャードは
「それを(前の夫に許してもらう事)待つのは大変だ。
だからまずは自分自身が自分を許せ」
とリズに悟すシーンがあります。
私も歳を重ねてきてやっと気がつくことができたのですが
腹が立つこと、苦しいこと、悲しい事、許せない事
全て「相手」や「事象」のせいばかりにしているといつまで経っても解決
できませんよね。
相手を変える事よりも、自分を変える事の方がはるかに簡単です。
自分の事を許すか、許さないか…それは自分自身が決める事
時として難しい時もあるけれど、常に答えは「自分自身が持っている」
この事を知っているのと知らないのとでは大きな差があると私は思います。
「バリ島」
ラストのシーンでリズが自分の中で答えを見つけていきます。
この旅を通して見つけた法則を、こんな言葉で語っています
日常慣れ親しんだ家、または恨み そういうものを勇気を出して捨て去り
外の世界と内なる魂を目指し探求の旅に出る。
そして、その旅のすべての出来事を「手がかり」と考え
出会う全ての人を「先生」と考えるのだ。
そして自分と向き合い自分自身で難点と思う部分を許せば真実が見えてくる
私も今まで生きてきて、苦しい事や悲しい事がありました。
でもその事があったおかげで「今」に繋がっていると思うと
その時の事は決して無駄ではなかったなと思います。
むしろ必要不可欠な要素だと言っても過言ではありません。
苦しかった経験、辛かった経験を「きっかけ」にして
自分を大きく成長させる事ができました。
また同じ悩みで苦しんでいる人達に寄り添うことができる引き出しにも
なっています。
私もまだ人生の旅の途中。
全ての出来事を大切にし、出会ってきた人達
またこれから出会う人達に「リスペクト」の気持ちを常に持って
過ごしていきたいと思わされる映画でした。